釜⽯港について
進む国際貿易拠点化〜T字路から十字路へ〜
釜石港は、東北横断自動車道釜石秋田線と三陸沿岸道路の結節点に位置する天然の良港です。
コンテナ定期航路が開設されており、あらゆる企業のあらゆる品目を、運びたい時に運びたいだけ、タイムリーに全世界に輸出または輸入することができる、「世界につながる国際貿易港」として利用が拡大しています。
自動車道と航路による十字路の形成は、その地理的優位性により、物流関連産業の集積はもとより、加工貿易の促進に裏付けされた輸出産業の集積に貢献します。
古くは東京・函館間の中間補給地点として重要な役割を担い、明治7年に官営製鐵所が建設されたことで、以来、鉄鋼関連貨物の取り扱いを中⼼に港勢が発展してきました。
明治5年に、我が国の第1号海図として釜⽯港が描かれたほか、昭和9年に、⻘森港、船川港に次ぐ、東北3番⽬の開港場となり、釜⽯税関⽀署が設置されたことからも、その重要性を垣間⾒ることができます。
平成に⼊ってからは、完成⾃動⾞の陸揚げ・積出し、飼料原料の輸⼊、IPP⽯炭⽕⼒発電所の⽯炭輸⼊など、段階的に⾏われ、平成15年には、国⼟交通省から、全国でも22港しかない総合静脈物流拠点港(リサイクルポート)に指定されています。
平成19年には、市⺠の⻑年の悲願であった「湾⼝防波堤」「公共ふ頭」「仙⼈峠道路」の三⼤基盤が整いました。
東⽇本⼤震災からの復旧・復興
平成23年3⽉11⽇、未曾有の激甚災害「東⽇本⼤震災」が発⽣し、釜⽯港も壊滅的な被害を受けましたが、震災直後の迅速な仮復旧作業によって、震災から1ヵ⽉後の4⽉11⽇、「公共ふ頭」が供⽤再開されました。
本格的復興、発展の礎となる「湾⼝防波堤」「公共ふ頭」の災害復旧事業も、平成23年度からスタートし、平成29年度をもって「湾⼝防波堤」完成、「公共埠頭」も復旧完了しております。
地域産業を⽀える⼯業港湾から、
岩⼿県全域を⽀える流通港湾へ
釜⽯港、
ポート・オブ・ザ・イヤー2019受賞
2019年の元気印⽇本⼀の港として、釜⽯港が栄えある「ポート・オブ・ザ・イヤー2019」を受賞しました。
公益社団法人日本港湾協会発刊の情報誌「港湾」において、全国約1,000港の中から、2019年度、最も優れた港湾として、釜石港が「ポート・オブ・ザ・イヤー2019」に選定され、全国一の栄誉に輝きました。
大阪府から無償譲渡されたガントリークレーン供用による港湾機能向上や、高規格幹線道路網の整備によるアクセス性の向上を通じたコンテナ物流の飛躍的成長、ラグビーW杯での物流面における貢献に加え、港の賑わい拠点となる魚河岸テラスの、みなとオアシス登録も高く評価されました。
ガントリークレーン
県内唯⼀のガントリークレーンは、東⽇本⼤震災からの復興⽀援のため、⼤阪府から岩⼿県へ無償譲渡されたものです。
平成29年8⽉13⽇に⼤阪府堺泉北港を出発し、8⽉17⽇に釜⽯港に無事⼊港しました。その後、設置作業を進め、平成29年9⽉23⽇に供⽤が開始されました。
ガントリークレーンの導⼊によって⼤型コンテナ船への荷役対応が可能となっており、市内、沿岸はもとより、本県の物流の更なる発展が⾒込まれています。
名称 | ガントリークレーン |
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メーカー | ⽇⽴造船株式会社 |
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